寺院墓地の長所と短所|寺院墓地.com

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寺院墓地の長所と短所

寺院墓地でお墓を建てるにはそのお寺の檀家となる必要があります。
それが寺院墓地の最も大きな特徴であり、人によってメリットにもデメリットにも成り得るポイントでもあります。檀家になるということは、そのお寺に所属しお寺と緊密な関係を結ぶということ。お寺は檀徒に対しては様々な便宜を図ってくれますが、その一方で、檀徒にも寺院を支援・協力することが求められます。
寺院墓地をお考えの際は、檀家になるということをよく理解した上で選択されるのがよいでしょう。
以下は寺院墓地の主な長所と短所です。

長所

  • 手厚く供養してもらうことができる。
    寺院墓地の最大のメリットは、手厚く供養して頂けるという点です。利益を重視しないため、人間的な運営・サービスがなされます。また、境内にお墓があることから、法要を本堂で営めますし、僧侶に頼めばいつでもご回向(読経)がしてもらえます。
    墓地の管理も行き届いています。
  • 法要などの連絡、葬儀や仏事に関するさまざまな相談・便宜を図ってもらえる。
    寺院墓地では、法要などの際にはお寺から連絡がもらえ、葬儀や仏事に関する様々な相談に乗ってもらえます。また、檀家は寺院運営の構成者でもあるため、寺院存続のための意見や、何かあった場合の権利などを主張することが出来ます。
  • 交通の便がよいところを選ぶことができる。
    寺院墓地は、様々なところにお寺があるので、交通の便がよいところや自宅から近いところにあるお墓を見つけることが可能です。
  • 子孫がいなくなってしまった場合にも、永代供養をしてもらえる。
    墓地の継承者がいなくなった場合や、頻繁にお参りに行くことが叶わない場合でも、永代供養をお願いすることができます。
  • 環境がよい墓地が多い。
    寺院墓地は、新しく造成された近代霊園に比べ、長い歴史を持つ風格のあるものが少なくありません。供養する環境としてはよい場所であるといえるでしょう。

短所

  • お墓を購入するには、その宗派にあわせて改宗しなければならない。
    原則として寺院墓地を使用するのはその寺の壇家に限られます。そのため、お墓を購入する際には、その寺院の宗派に改宗する(檀家になる)ことが前提となります。
  • 寺院の檀家として、寺院とのお付き合い、寺院への協力が必要となる。
    檀家になるということは、その寺院の宗派の信徒になるということです。そのため、お寺の行事への参加や墓地の清掃などのほか、寄付金を求められることもあります。
    墓石購入後は、そのお寺と良好な関係を築いていく必要があり、そのためには檀家としての務めを果たしていかねばなりません。
  • 墓地のデザインに自由度が少ない。
    現在、寺院墓地においても従来の和型だけでなく、洋風墓やデザイン墓の設置を許可するところが増えてきています。しかし、旧来の和型のみの使用に限定しているところも多く、石材店を寺院側から指定されることも珍しくはありません。
    公営や民営の墓地に比べ、墓石選択の自由度は少ないと言えるでしょう。
  • 寺院によっては、サービスの質が低い場合がある。
    自営業的な運営のため、寺院によってはその方針に一貫性がなく、企業が運営を代行する霊園などと比べてサービスの質が低いことがあります。
  • 市場に出回る個数が少ないため、手に入りづらい。
    寺院墓地はその個数が限られているため、なかなか空き墓地が発生しません。また、営利目的ではないので宣伝がなく、空き墓地が出ているかどうかの情報を得ることが困難です。